アメリカ最大の都市ニューヨーク。ファッション、芸術、食、経済の発信地で、様々な分野で世界をリードする、刺激的で魅力あふれる場所です。多大な影響を及ぼし、世界中から人が憧れ集まることから”世界の中心”とも言われています。
今回は好評を頂いている「世界の料理レシピ」シリーズの第3段として、韓国編、タイ・ベトナム編に続き、ニューヨーク編をみなさんにご紹介します。世界中の人が魅了される、パワフルでエネルギッシュなニューヨークの魅力を食の視点からお伝えします。
美味しいのはもちろん、健康にも美容にも嬉しいレシピばかりです。ニューヨークの食文化などにも触れながらひとつひとつのお料理を紐解き、ご紹介してまいりますので、お楽しみください♪
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米粉でグルテンフリー!ヴィーガン!イングリッシュマフィン
まず最初にご紹介するのは、「米粉でグルテンフリー!ヴィーガン!イングリッシュマフィン」です。
イギリスからニューヨークに移住したパン職人が、イギリスのイングリッシュマフィンを改良して作った所、大変好評となり、アメリカ全土で食べられるようになったのが、現在の「イングリッシュマフィン」だそうです。ニューヨークでは朝食やブランチで広く食べられており、日本でも人気の高いパンですよね!
イングリッシュマフィンは、表面はカリッとしていて、中はもっちりとした、丸く平たいパンです。よりカリッと香ばしくさせるために表面にコーンミールやコーングリッツまぶして焼いているのが特徴です。ナイフで半分に切るのではなく、フォークを使って側面にザクザク切り込みを入れてから手で割るとより美味しく食べられます。そうすることで断面の凹凸が増え、トーストしたときの香ばしさが豊かになり、食感をより楽しめます。
そんな「イングリッシュマフィン」を、パクペルでは米粉を使ったグルテンフリーのレシピとしてご紹介しています。米粉で作ったイングリッシュマフィンは、より一層、外がカリッと中がもっちりとして、食べ応えもバッチリです♪噛めば甘みが広がり口溶けも良くあとを引く美味しさです。
そのまま食べても、もちろん美味しいのですが、米粉で作られているため、和・洋・中どんな食材ともマッチし様々な具材とのコンビネーションを楽しむことができます。
どうやって食べようかと楽しみながら、いつもの朝食をちょっとだけおしゃれにしてみませんか?
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バターを使わない!グルテンフリー!エッグベネディクト
次にご紹介するのは、「バターを使わない!グルテンフリー!エッグベネディクト」です。イングリッシュマフィンのニューヨーク風オシャレな食べ方と言えば、何といっても「エッグベネディクト」です♪
エッグベネディクトは、ニューヨークで生まれた朝食/ブランチです。起源については、ニューヨークにある高級レストランで常連客のベネディクト夫妻のために考案した料理が始まりという説など、諸説あるそうです。
ニューヨークではエッグベネディクトやエッグスラット、エッグロスコといった卵を使ったメニューが次々と話題となっていて、いずれも卵の黄身が半熟でトロリと流れるのが特徴で、モーニングメニューのトレンドとなっています。これらのモーニングメニューを名物とするレストランは地元市民や観光客で朝早くから行列ができるほどです。エッグベネディクトは日本にも上陸しましたが、日本でもニューヨーク同様に、大人気となり行列ができるほど一大ブームとなりました。
エッグベネディクトはカリッと焼いたパンとこんがりベーコン、とろりと流れたポーチドエッグの黄身のコンビネーションが絶妙で、欠かせないソースは“オランデーズソース(hollandaise sauce)”と言います。卵黄にバターやレモン果汁を混ぜ合わせた、フランス料理では基本のソースで、湯煎で攪拌した卵により、ふわふわと軽い口当たりが特徴です。
“オランデーズソース”は大量のバターを使うため、高カロリーでheavyですが、パクペルでご紹介しているオリジナルレシピでは、バターを一切使わずに、オリーブオイルを使って作る、コクがあるのにヘルシーでライトなソースになっています。通常の“オランデーズソース”より、驚くほど軽やかで、フルーティなオリーブオイルの風味良いソースは、エッグベネディクト以外にも、茹でたお野菜にかけたり、お魚のソテーのソースなどにも色々と使えます。
先ほどの「米粉でグルテンフリー!ヴィーガン!イングリッシュマフィン」を使えば、さらに健康的な、グルテンフリーで乳製品不使用の、身体に優しい「エッグベネディクト」が作れちゃいます!
ヘルシーでオシャレな朝食を食べて、ニューヨーカー気分になれる朝を過ごしてみませんか?
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米粉パンで作る!ヴィーガン!グリルドチーズサンド
次にご紹介するのは「米粉パンで作る!ヴィーガン!グリルドチーズサンド」です。
「グリルドチーズサンドイッチ(grilled cheese sandwich)」はアメリカの国民食とも言えるサンドイッチです。スライスしたパンにバターを塗りチーズをたっぷり挟んでフライパンで焼いた、シンプルながら間違いない美味しさのホットサンドイッチです。
古くは第一世界大戦の頃から作られていたようで、その後の第二次世界大戦では沢山のグリルドチーズサンドイッチを兵士達に提供していたという記録が残っているそうです。その後大恐慌時代 には、安く簡単に作れてボリュームたっぷりということもあり、一般家庭にも広がり、現在ではニューヨークのソウルフードと言われ、アメリカで最も愛されていると言っても過言ではないサンドイッチとなっています。
昔は安価に手に入るスライスされたパンを使っていましたが、現在では健康志向の高まりもあり、上質なチーズやサワードウ(sourdough、小麦粉やライ麦粉と水を混ぜ合わせた生地に天然酵母を共培養させて作ったパン)を使って作るグリルドチーズサンドイッチ専門店なども出てきています。
パンに大量のチーズやバターを使用するのでカロリーがどうしても気になってしまいますが、パクペルオリジナルレシピでは、ヴィーガンチーズとグルテンフリーの“米粉カンパーニュ“で作ります。
こんがり焼けた米粉パンはよりカリッとしていて、もっちもち、中から溢れるチーズの“とろとろジュワ〜ン”と広がる幸福感はそのままに、カロリーは大幅にダウン⤵︎というまるで夢のようなグリルドチーズサンドイッチです。“チーズプル(cheese pull)“といって、焼きたてのグリルドチーズを切って、両側から引っ張ってチーズが伸びる様子は、“わぁ〜”と思わずテンションの上がる萌え断です♪お好きなヴィーガンチーズをたっぷり挟んで、思いっきりかぶりついちゃいましょう!
そして、このグリルドチーズサンドイッチに必ずと言っていいほど一緒に添えられるのがクリーミーなトマトスープ(tomato soup)!
グリルドチーズサンドイッチとトマトスープは、香ばしいパンに、チーズのコクとトマトの甘酸っぱいバランスが最高の組み合わせで、アメリカではこのコンビを、家庭でもレストランでも多く見かけます。外“カリッ”中“トロッ”のグリルドチーズをスープめがけてたっぷり浸して食べるのが定番でもあり、醍醐味でもあります。実際にやってみると思わず笑ってしまう程、まさにベストマッチで、アメリカ人やニューヨーカーでなくても、この定番中の定番に従わずにはいられなくなります!
パクペルではこの美味しいクリーミーなトマトスープをトマトジュースで簡単に作る「デルモンテのリコピンリッチを使ったクリーミーなトマトスープ」をご紹介しています。グルテンフリーでヴィーガンのトマトスープで米粉パンとヴィーガンチーズで作ったグリルドチーズサンドイッチにもピッタリです!
特におすすめのトマトジュースは“デルモンテ”の“リコピンリッチ”です。リコピンリッチは普通のトマトジュースより圧倒的に濃厚です。生のトマトやトマト缶、トマトジュースは酸味が強かったり、水っぽかったりしますが、こちらは甘く酸味もマイルド、そしていつでも安定の美味しさなので、トマトスープを作るのに最適です。長時間煮込まなくても手軽に美味しく仕上がりますよ♪
あなたもヘルシーなグリルドチーズサンドイッチとトマトスープを作って、思いっきりdunkしながら、この黄金のコンビネーションに舌鼓してみてくださいね!
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米粉のバンズで作る!グルテンフリーのハンバーガー
最後にご紹介するのは「米粉のバンズで作る!グルテンフリーのハンバーガー」です。
「ハンバーガー(hamburger)」はアメリカ発祥の料理として知られていますが、実はその起源には諸説あります。19世紀後半にアメリカ中西部のドイツ系移民が牛肉を挽いてパンに挟んで食べたものが始まりという説や、コネチカット州ニューヘイブンの食堂で開発されたという説、イベンドでミートボールを売っていたがあまり売れなかったため、これを平板状にし、さらにそれをパンの間にはさんだものを販売したという説などがあります。
起源は諸説あるようですが、いずれにせよハンバーグをパンに挟んでガブリとかぶりつく手軽なスタイルが画期的だったことから、20世紀初頭までにはニューヨーク市のストリートフードとして広まっていたようです。
現在では、ハンバーガーショップはアメリカを中心に世界中に広まり、ハンバーガーはアメリカ人だけでなく世界中の人々に愛されています。
それぞれの国のハンバーガーショップでは様々な新しいアレンジが次々と生まれていて、環境問題や食品の安全性、健康志向を配慮したハンバーガーもあったりとハンバーガー文化は今も進化し続けています。ハンバーガーは、文化や歴史、時代を感じさせる食べ物であり、これからもどのように進化していくかが楽しみです。
パクペルでは米粉で作ったバンズを使った「米粉のバンズで作る!グルテンフリーのハンバーガー」のレシピをご紹介しています。もっちり軽くてふわっふわのバンズは、口溶けが良く、高級バーガーのような美味しさです!
パティは、あえてシンプルにひき肉だけを“ぎゅっ”と焼きつけ、お肉の旨みをダイレクトに楽しめるようにしました。 “ガブリ”とかぶりつけばシャキシャキレタスやジューシーなトマトにとろけるチーズと特製ソースのハーモニーでお口の中に旨みが押し寄せます!
“ハンバーガーをバンズから作るだなんて大変過ぎる‼︎“と思ってしまう方もいらっしゃるかもしれませんが、こちらの“米粉バンズ“は1時間もあれば、あっという間に作ることが出来るレシピです!
このバンズは、ハンバーガーだけでなく、毎日の食卓のテーブルロールとしてもピッタリです♪ お好きな具材を挟んでサンドイッチにしてブランチやピクニックと、色々楽めます。ハンバーガーを作る際は、ベーコンや卵をプラスしてみたりと、オリジナルにアレンジして、ご自分なりの“グルメバーガー”をEnjoy してみてくださいね♪
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いかがでしたでしょうか?
今回はパクペルの世界の料理〜ニューヨーク編をご紹介してまいりました。何か気になる料理やレシピはございましたか?
今回もお料理にまつわる文化や歴史にも触れてまいりました。アメリカは歴史の浅い国と言われながらも、とても興味深い食文化を感じられました。
アメリカはかつては“人種のるつぼ”と呼ばれていましたが、現在は“人種のサラダボウル”と呼ばれることが多いです。“人種のるつぼ“とは、様々な民族がアメリカという国の中で、溶けて混ざり合い、一つのアメリカ人”になっている様子を表していましたが、“サラダボウル”はサラダのようにそれぞれの具材が混ざりつつも、調和している状態を表しています。つまり、それぞれの個性や文化が活かされ、尊重された状態という意味なのです。
オバマ前大統領はかつて「世界のあらゆる所から集められた、すべての言語と文化に形作られたのが私たちだ」と語りましたが、アメリカは寄せ集めの集団でなく、様々な個性を結集して変革を起こす強い国だというメッセージでありました。
今回のニューヨーク編をみても、ニューヨークの食文化には、移民を寛容に受け入れ成長してきた場所だからこそ、他にはない興味深い食文化が生まれ、世界に影響力を与えてきたように思えます。
これから私たちも今まで以上に様々な文化と接する機会が増えていくと思いますが、その時に大事なのは異文化を理解する力で、そこから新しい食文化が生まれて広がっていくのかもしれません。正にそれは“フードダイバーシティ(食の多様性)”を意味し、食文化や宗教、健康上の理由などで食べられないものがある人々のそれぞれの違いを尊重して受け入れる考え方につながります。みんなが同じテーブルを囲んで食事を楽しめる”フードダイバーシティー”の考え方は、ニューヨークにように、これからの”食の分野”をリードするようになるかもしれないと感じました。
様々な人種の混ざり合うニューヨークから、今後どのような料理が生まれ、世界に広がっていくのでしょうか?楽しみですね!
さぁ、あなたもお家で気軽にパクペルの料理を作り、ご自宅で世界旅行気分を味わってみませんか?誰かのチャレンジのきっかけとなったら幸いです。今回はニューヨーク編でしたが、次はどんな国へのフライトになるでしょうか?どうぞお楽しみに♪
最後までお読みくださってありがとうございます。「この料理食べてみたい!」や「これ美味しそう」などございましたら、皆さんのお声をお聞かせください。また些細なご質問やリクエストも大歓迎です。